番外編*僕と彼の新生活

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「あぁ。中にもっと履歴書あるぞ。 2週間前に募集したら連絡が結構来てさ。とりあえず、履歴書だけ送ってもらったんだ。」 ほほう。そうですか。 えぇ……一人だけの募集に6人。 時給だって別に高額ではないはず……なのにこの数!! 「……ど、どうやって決めるんですか?」 「うーん。あ、個人情報だから詳しく見たらダメだぞ。雅臣。」 そんなに舐めるように見ませんけど、やはり気になりますね。 「あ!そうです!僕も面接に立ち会います!今、人事部にいてスタッフの面接したりちょこちょこしてるんですよ!」 そうでした! 僕の今の部署は人事部です!! バイトの面接はしたことないですが、人を雇うのはとにかく信頼出来るかが大事ですからね。 ちらっと和希さんを見たら 「それは助かる!俺より人を見る目が養われてるよな!!」 ……ふっふっふっ。 若者よ、残念でしたね。 下心ある者はすべて不採用ですよ。 それを僕が見極めます! これは和希さんと和希さんの店の為! 決して僕のライバル排除とかそういう問題ではないんです。 さ、さきほどのイケメンさんは…… 大学生か。ふぅーん。よく店に来るんですね、へぇー。和希さんの料理に惚れ込んでますね、本当に料理だけですか?君… 僕の独り言は少し大きかったらしいですね、和希さんから 「雅臣、公平にな!変に勘ぐるなよ」 って釘を刺されました。
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