春は出会いの季節って本当なんですね。

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――好きでもない奴と? 「???それ、って。」 和希さんは夕日で頬が染まってるように見える。 「嫌なら突き飛ばしてるし、し、舌!絡ませるかよ…」 え。 超絶に可愛いんですけど何? 何ですか?この人は。 「和希さん。 必ず、お付き合いを申し込みます! 仕事が片付いたら必ず!!」 そうだ。 僕は祖母のスナックと和希さんの家族であるきよちゃんを守らないと。 早く解決方法を見つよう。 それが終わったら安心して和希さんに申し込もう。 きよちゃんと優希君にもお兄様を頂けるようにしよう!! 「は?仕事?」 「和希さん。待っていてください!」 和希さんは僕の真剣な顔にククッと笑っている。 本気なんですけど僕… 「分かったよ。でも男が無理ならちゃんと言ってくれ。」 「男は無理ですよ。 和希さんじゃないと。あー僕、勉強します!!あんなことやこんなこと…」 和希さんは驚いてますね。 でも大事ですからね。 僕だって男ですから。 てか、さっきのキスでもう反応したし。 今やっと落ち着いてた。 バレなくて良かった。 「マサってなんかすごいな。」 「僕はあなたの虜ですから。」 「へぇー。何その会話。」 うわっ!和希さんが驚いて振り向く。 「優希君!おかえり。楽しかった?映画。」 まぁまぁだよってなんか荷造りしてますけど… 「家出するんですか?」
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