裏切りの真実。

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あ、うーん。寝てしまった。 「マサ…」 あれ?いない。 優希は義人の家に泊まりで、マサはうちにいるはずがいない。 7時か。 2時間も寝てた。 テーブルの上にはメモ。 “寝顔もきれいな和希さんへ。 急な打ち合わせでお泊まりは残念ながらできそうにありません。 本当に残念です。 また来ますから。 ゆっくり休んで下さい。 紅茶にコーヒー。それから とっても素敵な唇をありがとうございます。         雅臣” …あのド変態め。 でも気付いてしまう。 頬がユルユルだ。 たったの2週間。 たったそれだけなのに強く惹かれたのはマサの優しさと食べっぷりの良さ。 もちろん、顔も性格が滲み出てる優しい顔、ぶっちゃけタイプだ。 世に言うイケメン。 俺は面食いだ。認めよう。 月曜の夜には会えるだろう。 『和希。イチャイチャしすぎちゃダメだよ』 優希からのメールが入ってきた。 「バカか…」 仕事がケリがつくってなんだろうな。 まぁ、俺には分からないだろうけど。 もし… マサと恋人になれたら… すごく穏やかに過ごせると思う。 もう何年も恋人なんていない。 「鈍ってるかもなー、俺。」 ふっと一人笑う。 やば。 さてと。風呂入って適当に夕飯にしよう。
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