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「じゃ、店に食材置いてくる。食材の仕込みするから遅くなるぞ。
義人は遅くなりすぎないようにな。」
「へーい。」
優希の夕飯は用意した。
あとは店で魚や肉の処理をする。
日曜の夜だけは和希のまま店にいる。
まぁ、鍵も掛けてるし誰にも会わないから。
「和希。おなか空いたから僕、先に食べちゃうよー。」
優希と義人に見送られて沢山の食材を抱えて店に向かった。
あー重たいな。
隣のビルの非常階段を上がる。
ふぅ。
女装してるからなるべく体型は細くキープしてるけどさすがに体力つけないと。
……ん?
なんか物音がする。
日曜にこのビルに入るのはたぶん俺だけ。
何件か小さな店が入ってるけど…
みんな昼の営業だし、日曜のこの時間には誰もいないはず。
店の前に来ると、音は確実にスナックきよから。
ん?入れるとしたらばぁちゃんか!
体調良くなって店の掃除とか?!
嬉しくて急いで鍵を開ける。
ガチャ…
「ばぁちゃん!!!」
………な、何…
どうしてこんな……
あまりのショックに食材を落としてしまった。
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