429人が本棚に入れています
本棚に追加
「伝言を預かっています。
読みます。お聞きください。」
伝言?!ばあちゃんから?!
「○○町の2丁目のパークマンションの1501号室にいます。
鍵を使って入ってください。
20時前にはマンションを出るようお願いします…という伝言を預かりました。」
ちょっと細かいけれど、これは間違いなくマサからの伝言に違いない。
20時頃に帰宅予定だからその前にはいなくならないといけない。
優希の夕飯もあるし、そんなに長居はしないけど。
マサには会えない…。
礼を伝えて電話を切った。
優希は授業中だけどメールを入れておいた。
『はーい。義人がまた勉強しにうちに来るってさ。
ま、月曜は雅臣氏来られないけどね~』
昼休みだからかすぐに連絡が入る。
優希はまた何も知らない。
はぁ。昨日からあまり眠れていないけど、きっとばあちゃんに会ったら安心できる。
行こう。
とにかく会って話がしたい。
俺はパーカーを羽織って家を出た。
最初のコメントを投稿しよう!