裏切りの真実。

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「…マ…」 ビックリしすぎて目を開けたら マサがいた。 「和希さん……」 「マ…「会いたかったっ!!」 ガバッと抱き締められる。 昨日あんな形であったにせよ会うのは久々ではなかったけど、ものすごく安心した。 マサが近くにいる。 それだけで良いとも思えるほどに。 「あ、右腕…病院行ったんですね。」 「あ、あぁ。1週間で元通りだよ…」 マサがしたわけではないのに傷ついた顔をしてるのが薄暗くても分かる。 「俺が原因の怪我だから。気にするなよ…」 あまりにも安堵してしまったからか、マサの頬をスルリと撫でる。 「煽るのやめてもらえます? さすがにここでは襲えません。」 …はっ?! 確かに心細くて安心したけど…襲う?! 「あ、いや。ごめん。不安で…」 「不安なら僕以外でもしますか?」 「ほっぺ?………しない。」 はぁとため息をついてマサがまた抱き締めてきた。 「絶対に和希さん煽ってますね。 絶対に煽ってる。…理性が……」 「理性は保てよ、雅臣。」 うわっ!って雅臣はドアに振り向く。 あ、さっきすれ違ってばあちゃんの部屋を出ていった男。 「雅臣もなかなか面食いだな。 てか!俺、ここに何時間いたと思ってんの?! じゃ!和希さん、またね! 雅臣…俺が出ていったらにしてな。」 男はウィンクして帰っていった。 だ、誰?!
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