裏切りの真実。

25/54

429人が本棚に入れています
本棚に追加
/227ページ
「和希さん。 確かにきよちゃんは綺麗でした。 でも僕は和希さんが気になって仕方なかった… 昨日、きよちゃんが和希さんだって知って嬉しかったです!」 なんでだよ。 どうなってんだよ、お前のその頭の中は! 「いや、俺、胸もないし、特になにも…」 「僕だって1度は思いましたよ。 きよちゃんと双子だから和希さんを気になったのかなって。 でも違った。 何がって?!和希さんとキスしたら体が反応しました、欲してました。 あ、僕はこの人がほしいんだって確信できました。」 ……おー。スゴいこと言ってますけど。 「…俺は子供なんか産めない……」 「僕、自分の気持ちをこんなに感じたことありません。 今だって…すぐにでもあなたを抱きたい。」 ちょっ!ちょ! 「すべてが解決したらじゃなくて?!」 マサはその言葉に更に顔を暗くする。 「…どうやらすぐには、解決しません…」 え。どういう… 「和希さん…」 自然と手が延びる。 「マサ、そんな顔するな…」 頬を撫でて……まさか。 まさか自分からキスするなんて… 「嘘つきだと思われてもいい。 …でも貴方を好きなのは本当です…」 マサの気持ちが伝わる。 嬉しいくらいに心が弾む。 「お勉強はしたのか?んんっ…」 「んっ…なんとなくは…」 なんとなくって…天然め!
/227ページ

最初のコメントを投稿しよう!

429人が本棚に入れています
本棚に追加