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“和希さん、僕完全にフライングしてしまいました。
お付き合いを申し込む前に…。
すべてが解決したら必ず申し込みに行きます。
僕はあなたが欲しいです。”
頭が少しずつ覚醒する。
雅臣の昨日の夜の言葉。
二人でお風呂で愛し合ってベッドで眠った。
フライングした関係。
「本当に…来るんだろ?雅臣…」
もうベッドには俺ひとり。
いつか起きたら横に雅臣がいてほしい。
「雅臣は必ず行くよ。和希君のところにね。」
うわっ!っと飛び起きた。
部屋の扉からニコリと雅臣のお兄さんがいた。
「雅臣に寝顔見るな、パジャマ姿も見るなって言われてるんだけど。
さ、和希君、ばーさんとこ来る?
待ってるよ。そこで朝食ね。」
「あ、はい…」
忍者のような人だ。
「あ、ちなみに次男の明正です。アッキーって呼んで。
俺は雅臣が男に惚れたのも分かるな。
君、セクシーだね!」
はぁ?この人既婚者だったよな…
「ほら。肩出てる。雅臣に言ったら怒られるねー。
お、僕は海外生活が長いからセクシャリティーな事にはなんの偏見もないよ。
そんな友達も多いしね。」
よくしゃべるな、明正さん…アッキー??だっけ。
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