裏切りの真実。

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*** “和希さん、僕完全にフライングしてしまいました。 お付き合いを申し込む前に…。 すべてが解決したら必ず申し込みに行きます。 僕はあなたが欲しいです。” 頭が少しずつ覚醒する。 雅臣の昨日の夜の言葉。 二人でお風呂で愛し合ってベッドで眠った。 フライングした関係。 「本当に…来るんだろ?雅臣…」 もうベッドには俺ひとり。 いつか起きたら横に雅臣がいてほしい。 「雅臣は必ず行くよ。和希君のところにね。」 うわっ!っと飛び起きた。 部屋の扉からニコリと雅臣のお兄さんがいた。 「雅臣に寝顔見るな、パジャマ姿も見るなって言われてるんだけど。 さ、和希君、ばーさんとこ来る? 待ってるよ。そこで朝食ね。」 「あ、はい…」 忍者のような人だ。 「あ、ちなみに次男の明正です。アッキーって呼んで。 俺は雅臣が男に惚れたのも分かるな。 君、セクシーだね!」 はぁ?この人既婚者だったよな… 「ほら。肩出てる。雅臣に言ったら怒られるねー。 お、僕は海外生活が長いからセクシャリティーな事にはなんの偏見もないよ。 そんな友達も多いしね。」 よくしゃべるな、明正さん…アッキー??だっけ。
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