裏切りの真実。

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雅臣が変態? ちょっと笑ってしまった。 そんな俺をみてアッキーさんも笑う。 「まぁ、雅臣には感謝してるよ。 おれさ、実は芸術家ってやつでさ。 ま、有名じゃないけど。奥さんが稼いでるし。雅臣に押し付けちまった、跡取り。 本当に申し訳ないけど、俺には跡取りなんて向いてないし…」 色々事情はあるんだろう。 俺がどうこう言える問題でもない。 「ご、ご長男は…」 「あ、喜政ね。よしまさ。ヨッシーさんね。ヨッシーはね、跡取り候補だったんだけど奥さんの家を継いじまったわけ。 ま、親父も後二人いるからって許したけど。これがまたデカイ会社でさ。」 喜政(よしまさ) 明正(あきまさ) 雅臣(まさおみ) …絶対にあの親父はまさの着く名前だ。 ややこしい… 雅臣の家の合鍵をポケットに入れる。 あいつの家にこの鍵を使って部屋に入るなんてあるんだろうか。 「まぁー鍵、受け取ってやってよ。 あいつの唯一の癒しなんだよ、和希君は。」 俺が癒しねぇ… あいつの脳内どうなってるんだか。 エレベーターが着いてアッキーさんにアッチだよと昨日の奥の部屋を指された。 ノックをすると 「…はい。」 中から声がした。
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