裏切りの真実。

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「和希がずっとくれたお金…」 「いらないよ!ばあちゃんの為に使ってよ!」 ばあちゃんににこりと微笑んだ。 もう弱々しいのが分かる。 「もう余命3ヶ月なんだよ。いらないよ、店の改装費にでもして。あと優君の事とか。」 「ばあちゃん、3ヶ月って…」 「あ、店はスナックじゃなくてもいいんだ。和希の好きにしてね。もうお前のものになるんだから。」 にゃはは!と笑うばあちゃん。アッキーさんと同じ笑い方だ。 「この年まで生きて楽しかったんだ。 何も後悔なんてない。あのバカ息子の事以外はね。 和希、あんたがいてくれて良かった。本当にありがとう。」 ばあちゃん… 涙が溢れる。この人に助けてもらわなければ今の生活はない。 「生きてほしい…」 本音が漏れた。 「和希、あんた…それは酷だよ。 にゃはは!いつでも見守ってる。 雅臣をよろしく。私の料理が食べたいって言うからきよを教えたんだ。」 ばあちゃんが…初めから権利書目的ではなかったんだよな。 あいつ… 「分かった。雅臣を…もらいます。」 「にゃはははは!和希君、結婚宣言だね!さ、朝食できたよ、ここでばーさんと食べよう。」 アッキーさんの朝食は至ってシンプルだった。料理が得意ではないけど好きだとか。 ばあちゃんは少しずつ、ゆっくり食べた。 俺はなかなか喉を通らなかったけど、同じペースで食べた。 もうすぐこの人はいなくなってしまう。 あの親父、この事知ってて土地奪うのかよ。 昼過ぎにうちへ戻った。 優希は学校行ってくる!ってメールが来てた。義人んちにお礼を言わないとな。
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