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おまけに、週末の解放感と休み明けの撃沈の痛手に、
少しばかり飲み過ぎてしまった。
お陰で、翌日目が覚めてみると、もう10時を回っている。
しかも、うっかり冷房を付けたまま寝てしまったせいか
二日酔いはないが、いささか体がダルい。
「うぅぅ……」
ベッドの中で中途半端に体を伸ばし、
脱力すると同時に、薄暗い中で天井を見つめる。
そしてふと、きちんと独立した大人になろうと思って始めた一人暮らしが、
早くも怠惰な生活になっていく様が頭を掠めた。
「ダメ、ダメ、ダメ!」
かぶりを振って独り言を呟き、飛び起きるようにしてベッドから下り、
冷房を消して窓を全開にする。
途端、昼近い熱気が纏わりつくように、一気に私を包んだ。
「あつぅ!」
来週には8月に突入するのだし、すでに太陽は空高く昇っているのだ。
暑いのは、当たり前。
だが、この熱気も、狭い部屋に籠りきった冷たい空気より気持ちいい。
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