1,王家の血を引く者

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数分前、地球では……。 約4年前から地球は世界中で異常気象が多々発生するようになっていた。 アインヴェルトよりも道具の文明が随分と発達した地球。 その中でも特に道具が発達した島国があった。 「ったく、年々異常気象が増えてるとはいえ、急に降り出すの無しだろ……っ!」 その島国に住む黒髪短髪、黒い学ラン、財布ぐらいしか入っていないような薄っぺらいスクールバッグを持った青年が1人、突然降り出した大雨によって近くにあった古びた神社で雨宿りしていた。 「はぁぁ……萎えた。学校休もっかなぁ……?」 止みそうにない雨を見て深くため息をついた青年。 咄嗟に入った神社。良く見るといつだか見たような事がある所だった。 いつ来たのか全く覚えてはいないが、それが気になってつい神社の中を覗いて見てしまっていた。 その時であった。 神社の中にあった水の入った大きな壺が光出したのだ。 「っ……!!?な、何だよ……!?」 その強い光に思わず腕で顔を覆い、目元に入る光を遮ったのだが……。 「うわ……っ?何、なん……ーーー」 壺から出てきた光に包まれた青年は急に体が浮いのだ。 その瞬間、青年はその場から姿を消し、光は徐々に治まっていった。
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