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時は流れ、4歳だった王子が生きていれば、もう14歳になる年。
何年経っても相変わらず争いが絶えずにいた。
しかも、魔物も凶暴化や急繁殖・急成長している事も分かっていた。
城内の隊員の1人である少女が、このままではいけないと、ひっそり立ち上がっていた。
今ではもうアインヴェルトの人々には忘れ去られていた存在、“7人の神子”の話を、王妃も眠る今 最も権限を持っている亡き国王の側近、ミルに持ち出したのだ。
“7人の神子”とは、世にある負の思念なるものが日常的に見える者で、それを浄化する術も持っているらしい。
負の思念がアインヴェルトから無くなれば、争いも無くなり、魔物も大人しくなるのではないかと言う考えから、少女は口にしたのだが、ミルは初めは聞く耳を持たなかった。
しかし、次の日もまた次の日も、少女隊員アーリャはミルの所へやってきては同じ話を持ち出してきていたため、ミルは承諾してしまった。
正直な所、ミルも藁にもすがる思いではあったために賭けてみる事にしたのだ。
“7人の神子”という者達に。
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