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ある日、私はノルティ第一魔法学園11年生の主席として、
その時担任だった真壁明(まかべ あかり)先生と任務に出ていた。
といっても、一般の生徒は参加は出来ないため見学だったが。
その時の任務は、B級アンデッド3体の討伐。
たった3体。………3体の…はずだった。
現場に着いた時、唖然とした。
目の前には廃屋からぞろぞろとザコが湧いて出てき、
気がついた時には退路すら塞がれていた。
クライアントのミスだった。
低級のアンデッドは群れをなす。
そのため数体見つけたら、
すぐにでも討伐しなければ被害が大きくなってしまう。
それを知っていたクライアントは、すぐに依頼を出した。
しかし、その時にはもう遅かった。
私達は完全に孤立した。
ザコ相手だからと油断していた。
真壁先生は優秀であったが、実践で先陣を切るタイプではない。
その上、私というお荷物があったのだ。
戦況は火を見るよりも明らかだった。
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