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しばらくして、先生が倒れた。
息は辛うじてしている。
でも到底戦える状態ではなかった。
その時、私は戦闘の術も支援の術も持っていなかった。
主席だったのに。天才とまでうたわれていたのに。
なにもできない。必死に勉強しても戦場では役に立たない……。
ただただ、絶望した。
アンデッドたちは、標的を私に移した。
死ぬ、そう思った。
奴らがすぐ目の前に来た。
皮膚がただれ、血がにじみ、肉が腐敗していた。
気持ち悪い………
私はこんな奴らに食われて死ぬのか……
最悪だ……
ごめん、母さん父さん……………昂……
やだな……死にたくないよ………やだよ………
神様のバカ………最低……
…………ホント…
アンデッドの手が頭をわしづかみにした。
そのまま持ち上げられる。
頭蓋骨がきしむ。
痛い。
私は涙を流しながら、目を閉じた。
その時。
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