第4章‐光輝く|剣《つるぎ》‐

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「どこで食べよっかー?」 エリサはのんびりと宿を出る準備をしながら質問してきた。 …実のところ何でもよかったりするのだが。 「じゃあ、この宿のレストランとか?」 「いいね!そうしよっか!」 実のところギルド内のバーで食べてしまおうとも思ってくらいだし、実質どこでも良いかなと思っていた。 そんな考えの中、レストランと聞いて僕が動きたくないわけがない。 …実はさっきパンフレットっぽいものを見たときに、レストランの存在を初めて知ったのは秘密にしておこう。 僕は、元々軽い荷物を纏めて、出かける準備をするエリサと軽い談笑をしながら、レストランで何を食べるかを密かに考えていた。 勿論、今までしっかりとしたレストランで食事をしたことはない。前の国だとそこらへん考えてなかったから、全部パンとかで済ませていたし。 その後は国王の城でご飯が食べれたし。 そう思うと、城に辿り着くまでに、まともな食事は無かった。 と言っても、せいぜい1週間ほどなのだからそんなに厳しい気分にならなかっただけだ。 この国でのメニューと言うのがどんなものかも気になっていたのでちょうど良いと思う。 僕は、そう思いながら部屋を出た。
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