第4章‐光輝く|剣《つるぎ》‐

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それから他の冒険者が集まってるという場所まで、たどり着くのにそれほど時間はかからなかった。 「他の冒険者さんは全員揃っていらっしゃるようなので、私は依頼主様をお呼びしてきますね。そちらからお入りください。もうすぐ及び致しますので。」 ルビーはそれだけ言うと目の前の大きな扉とは反対側の扉に消えていった。 冒険者が集まり次第、依頼主が出てきて説明をする感じなのだろうか。 というか今更なのだけど、依頼主がわざわざ説明しないといけないほど複雑な地形でもしているのか、それだけの清掃の仕事というのもかなり不思議なところだ。 今までの仕事と比べると、依頼主がかなり大物というところが主に関係しているということなのだろうか。 まあ、そこは依頼した本人しかわからないところなので気にしないことにした。 「まあ…こんなかで合ってるってことだから入っちまおうぜ。」 「そうですね。入りましょうか。」 そんなグラントの発言に、ヴェルは肯定しながら他のドアよりも一回り大きなドアに手をかけて、一気に開いた。
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