第4章‐光輝く|剣《つるぎ》‐

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「待たせてすまない。依頼を受けて参った冒険者たちよ。」 僕たちが入ってきたドアが唐突に大きく開かれ、依頼主らしき人が豪快に入ってきた。 見た目は本当に貴族の中の貴族みたいな感じで、威厳を感じる初老の男性だった。 …それに続いて、一人。明らかに冒険者風な人も一緒に入ってきた。 前世で言うところの洋風な感じでまとめられていて、全体的に白色でまとめられていた、 そして、その上に’白いローブ’を身につけていた。 その雰囲気(オーラ)は明らかに異様。明らかにヴェルの何倍…いや、十何倍のちからを感じた。 もしかして、短剣を買ったあの店の裏にあった試し切り場…近いうちにかっこいい呼び方考えたいかも。 そこで聞いた、Aランクの冒険者の見た目と、おそらく同じかもしれない。 「さて、希望のランクは何も記さず募集していた掃除の依頼についてなのだが… あの依頼内容は、全部偽りだということをあらかじめ宣言しておこう。」 「なっ…。」「…それってどういう…。」 唐突な依頼主の宣言に周りの冒険者がざわざわと騒ぎ始めていた。 さすがの出来事にヴェルも少しだけ戸惑っていた。周りの冒険者みたいに何かつぶやくことが無いというところだけ、少しおちついているようにも見えるのだけど。
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