第4章‐光輝く|剣《つるぎ》‐

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「あーりすぅ!!」 それは、唐突な衝撃だった。 …久しぶりのベッドだというところで、僕も珍しく熟睡していた。まあ防御用の魔術を辺り一面に張り巡らせているから安全だ。それは問題はなかった。 それより問題なのは、朝早くからのボディーブローの方が問題だ。 勿論、魔術のおかげで痛くはない。重くもない。 だけど、普段魔術を使えないことになっている僕にとって、ここでの反応が結構重要になってくると考えていた。 なので、とりあえず演技をしてみた。 「エ…リサぁ…この起こし方は…痛いからやめて…。」 少しだけ過剰な感じになってしまったかもしれない。 「あ、ごめんねー!」 「うぅ…全く朝っぱらから何の騒ぎなんだよー。」 ボディーブローの衝撃と勢いで、スパイスの瓶が倒れていたのだろうか。 スパイスが不満そうな声がベッドの下から聞こえた。 「だってさ、新しい国なんだよ?朝早くから探索しないと損じゃない!」 エリサらしいというか、分かりやすい理由でつい笑いを堪えることになった。 「まあ…そうだね。ご飯食べてからギルドにでも行こっか。」 「ん!ついてく!」 元気なのはいい事だと思う。 元気すぎて困るというのも考え物だと思うけれど。
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