煩悩の腐男子先生

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 佐和は上体を起こしていられず、机に倒れこんだ。そうすると、さらに尻を突き出す格好になり、端から見ればねだっているようにしか見えない。  桂が意地悪く、笑っているのが聞こえた。  佐和は歯を食いしばり、桂から与えられる屈辱と――快感に懸命に耐えた。 「嘘ばっかり。もうお尻に入れてみたくて仕方ないくせに。あ……いいもの見つけましたよ」  そう言うと桂が離れ、佐和は一瞬恥辱から開放された。  心と体に、わずかばかりの寂寥感が募る。  もどかしくて桂を振り返ると、桂は佐和の隣の席にいた。  そこは誰も使っていない机で、雑然と物が置かれている。その中に、昨日業者から届いたばかりの、新品の実験道具が入った段ボールがあった。   「これなんか……いいかな」  段ボールの中からなにかを見つけた桂は、ニヤリと笑ってそれを翳して見せた。  それは化学実験でおなじみの――試験管だ。 「な、に……?」  その用途が、いつもの授業のものとは違うことは、もうわかっている。しかし具体的に想像するのは、空恐ろしかった。  怯える佐和に、桂が嬉しそうに笑う。 (こいつ……なにが、ドSでも鬼畜でもないって?)  桂は試験管の底を、舌でベロリと舐めた。 「こんなの入れられちゃったら……佐和先生、実験の度に体が疼いちゃうかな?」  唾液で濡れた試験管が、尻の一番深いところに押し当てられる。 「ちょっ、深山先生!」  抵抗を試みるも、後ろから体重をかけて押さえ乗っかられ、押さえ込まれる。 「佐和先生、力を抜いて下さい。痛くしたくないんです」 「なに言って……やっ! 無理無理! あぁああ!」  硬いモノが、グッと押し入ってきた。  佐和の体は強張り、力が入って試験管を押し戻した。 「佐和先生……いい子にして」  耳元で囁かれ、首の後ろを強く吸われた。ビリリと甘い痺れが走り、佐和から一瞬だけ力が抜ける。 「ふぅあぁ……」  佐和の体が緩んだのを桂は見逃さず、グッと試験管を押し込んだ。 「んっ、んあ!」  苦しくて息が止まりそうになる。 「大丈夫、すぐに気持ちよくなりますよ。……ほら」  そう言って耳の穴に舌を入れられ、佐和は仰け反った。 「ぁああん、やっ……」 「佐和先生は感じやすいから、こうするといいでしょう?」 「あぁあん!」  耳を舐られながら、少し力を無くしていた幹を握られた。
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