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「スゲーな、あいつモテんのなー」
いつの間にか後ろにリュウがいた
「うん、私には無理だな」
「小春はそのまんまでいーじゃん、おれその方が好き」
この人、どこまでが本気なのかわかんない
「帰ろーぜ、小春」
「う、うん」
そう言うと、後ろから視線が刺さる気がして
振り向くと
ココロちゃんがすごい顔でこっちを見ていた…
ココロちゃんってリュウのことほんとに好きなのかな…?
「おーい、小春ー?」
急に呼ばれてびっくりして見ると
リュウがまた私の顔をのぞき込んできてた
「な、なに?」
「あー、その様子だと話聞いてなかっただろ」
「え、あ、ごめん」
「いーよ(笑)」
「‥‥なんて言ってたの?」
「今度の休み、俺とタケルとタケルの彼女で遊びに行くんだけどさー」
「タケルって彼女いたんだ…」
「あー、まぁな(笑)」
「びっくりした、で?」
「あぁ…俺1人で行くとなんか気まづいし邪魔になるだろ?だから…小春、一緒に行ってくれねーかなと思って」
「あぁ、そーだね」
確かに、カップルと一緒に遊びに行く勇気は私にもない
「だろー?」
「いいよ、いつ?」
「今度の日曜日なんだけど、大丈夫?」
「うん、とくに予定はないよ」
「マジで?さんきゅ!!」
予想以上に喜ぶリュウがなんか意外に可愛くて
そんな無邪気な笑顔も出来るんだ
心臓が
((ドキ))
とうるさい音をたてた。
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