学童保育と妹たち

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「恭子ちゃんが嫌ってるなら、小梅が高満くんにチョコレートあげるぅ」  と小梅がちろりと舌を舐めた。 「だめだ、小梅」  即座に言うのは宮根屋だった。 「このお兄ちゃんはケダモノのようなロリコンなんだよ。いや、ペドフィリアなんだよ。小梅なんて、野獣のように好きほうだいされて、ボロ雑巾にしたあげく、ロリじゃなくなったら捨てられるんだよ」 「捨てられるの、やだあ」 「おい、宮根屋、僕に酷くないか?」 「だから、斉藤くんはやめなさい。どうしてもチョコレートを送りたいなら、ちょっとかっこいいクラスの子とかにしなさい」 「ええ……」 「ええ……じゃない。僕はこんな変態が妹婿になるなんて嫌だ。嫌なんだよ、松山さんは僕の気持ちわかってくれるよね?」 「本音はそこなのね」  千春は言った。逆ギレしてくる宮根屋くん怖い、と千春は思った。
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