ティラミス作り

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「できたー」 「できたー」  女児たちは大喜びだ。 「さ、自分たちでも味見してみましょ」  コーヒーを汲んであげて、ティラミスを食した。 「美味しい」 「んまーい」  女児たちは喜んだ。恭子はカップに入れたコーヒーを、両手で持ってんぐんぐ飲んでいた。 「お姉ちゃんは、お兄ちゃんが好きなんだよね」  と小梅が言うので、動揺した。 「あ、へ、え?」  このお兄ちゃんというのは宮根屋のこと。 「だって、いつも緊張してるし、お兄ちゃんが芽衣子先生に話しかけていると、嫉妬してるみたいだし」  と小梅はおませさんを発揮させた。 「うちら、お姉ちゃんの恋を応援するよ。ねっ」 「うん――っ!」  気恥ずかしい思いをした。
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