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「何、泣いてるの」
今度声をかけてきたのは宮根屋だった。
「な、なんでもな……」
「泣いてる」
宮根屋が千春がしているように机の下にもぐった。
ハンカチで拭いてもらうと、生き返った気持ちになった。
「ぱんつ見えてる」
「あっ」
と言われて、恥じらいながら、しゃがむのをやめ、膝を水平にして、足の指だけで体重を支える格好にする。
「あ、ええと」
ぱんつ見られた。もうお嫁にいけないよう。
「あいつが好きなの」
「え」
高満のことだと気づいたのは、三秒後。
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