金のスニーカー銀のスニーカー

4/6
前へ
/6ページ
次へ
「つうか、さっきから何食ってんだよ。」 「これか?」 神様とか名乗った怪しげな人物は、手に持っていたチョコレートらしき茶色の塊を俺に見せた。 「さっきなぁ。くちゃくちゃ・・・女子高生がぁ・・・くちゃくちゃ・・・バレンタインなんてなくなれ・・・くちゃくちゃ・・・つって投げてった。」 喋るか食べるかどっちかにしろよ。 ・・・その女子高生、可哀相にフラれたんだな。 つうか、拾ったもん食うなんて、やっぱり浮浪者じゃねーか。 ゴックン チョコレートを食べ終えた自称神様は、懐から何かを取り出した。 「あんたの落としたのは、この金のスニーカーか?それとも銀のスニーカーか?」 なんか聞いたことある文言だな。 欲張ったら駄目なやつだ。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加