13/21
前へ
/373ページ
次へ
扉を開けると サラリーマン風の男。   『新人サン?』 とズカズカ入ってきた。   「今日入りました」 遥が答えると、ふーんと言いながら煙草を吸い始める。   『ちゃんとサービスしてや』 「頑張ります。」 『頑張ってや~』   タイマーを合わせている途中から客の手は遥の体を探り始める。   強引にキスされ、乱暴に服を脱がされた。   胸の辺りを舐められ、気持ち悪さが遥を襲う。     《マヂいや!!!!》   そぅ思っていると遥の腕をつかみ起こす。   『じゃ~頑張って!!』 客の下半身に顔を押し付けられ、奥まで押し込まれた。   喉まで突かれ遥はえずいてしまう。 下半身から顔を離し咳込んだ。   『お前さ、それぐらいでえずいてたらこの世界やってけへんで?』   冷たい言葉を遥にぶつけ、また頭を持って押し付ける。     えずくと同時に悔しくて、悲しくてさっき我慢していた涙が溢れ出す。   遥の口の中で達した男は満足気に言う。   『何?泣くぐらい俺のデカかった??』   客じゃなかったら確実、手を出してしまいそうな発言。 我慢し、客を送り出す。     涙で化粧はボロボロ。 今日遥の心にはいろんな傷が出来ていった。 鏡を見ながら、1人で声を出し泣いた。
/373ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7662人が本棚に入れています
本棚に追加