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しばらくすると接客の終わったナオが帰ってくる。
『遥~お疲れ!!』
「お疲れ~」
『店長、お給料下さい!』
『ほいナオ!お疲れ様です』
その場でナオは袋から現金を出し確認している。
遥から見るに、確実札束と言える枚数だ。
「ナオ凄いね」
唖然としている遥に
『指名と延長の嵐やからね』
と涼しげにナオが答えた。
その内何枚かを店長に渡す
『ナオ貯金して~』
と言われ、引き出しの中から茶封筒を取り出した。
『ナオね、持ってたら全部ホストに使っちゃうから~ストックしてあるの』
『でもナオ、結構大金になってきたから、店で預かるの怖いぞ』
と茶封筒を手渡した。
立つ程の厚みがある封筒。
遥は風俗の世界が恐ろしく見えた。
『こんな貯まったんや』と店長に返す。
それをまた引き出しの中にしまう。
帰る準備をして、ナオと店を出た。
もぅ朝方。うっすら空が黒から青に変わっている。
家に帰っても、これと言って何もない遥はナオとミナミをブラブラする事にした。
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