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だから私も、素直に頷き返した。
「はい。実は、先週から自主トレを始めまして。
だから今回は、ちょっとだけ自信があるんです」
「自主トレ? へぇ、道理で少し変わったと思ったよ。でも、偉いなぁ」
だが、あまりにもストレートな褒め言葉に、ちょっと照れたのが墓穴の始まりだった。
「いえ、いえ。偉いなんて、とんでもない。
自分で思い付いた訳でもないし、
手伝ってもらって、なんとか始めたくらいですから」
えっ……?
一瞬、キョトンとした福澤の動きが、にわかに止まる。
そして、
「誰か、友達と始めたってこと?」
尋ねられ、私は、すんなり先輩との自主トレの流れを話していく。
ところが、話し終えたところで「そう」と呟いたのを最後に、
先輩同僚は黙って試食作りを開始した。
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