4 「じしん」にグラリ

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「俺さ、いつも以上に嬉しそうで、張り切ってる豊田さん見てて こっちも嬉しくなったんだ。 なんか、少しは俺も役に立てたのかなってさ。だから……」 そして言葉を切り、視線を私に戻した福澤は、改まった様子でこう言った。 「これからはさ、もし自主トレを続けるなら俺が付き合うよ。 それに企画の相談は、なるべく俺にして欲しい。 せっかくのパートナーなんだしさ」 正直なところ、何も言葉は返せなかった。 ただ、変なモヤモヤが瞬く間に胸の内に広がって、 それが、どんどん重みをもつ気がする。 お陰で、微かに頷き返したものの、 なんかこの数日間すごく張り切っていた自分も、高揚していた気分も、 幻だったように思えてきた。
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