3 部活じゃないのに(続き)

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「たったこれだけの事で、そんなにいっぱい企画が浮かんだじゃねぇか」 「本当に、不思議です。 この一年余り、いったい私は何をしてたんだろうって思うくらいに」 「だから言っただろ? 身の丈さえ分かれば、取れるもんは取れるってさ」 「はいっ!」 素直に、すうっと心が軽くなっていくのを感じた。 それと同時に、なんだか自分の目の前を覆っていたモヤモヤまでが、 すっきりと晴れたように思える。 しかし現実は、それほど甘いものでもないのだろう。 私は、それを週明が明けてから、思い知ることになった。
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