22人が本棚に入れています
本棚に追加
自分でも自覚できるほど、私にしては、すごく積極的だと思った。
そして、当然ながら、目の前の福澤も同じことを感じたのだろう。
「良いアイデアだと思うよ。
じゃあ、俺は、引き続き主菜のアイデアを考えてみるから、
豊田さんは、副菜に昇格するためのポイントを纏めてみてよ。
できれば、商品の紹介文句なんかも一緒に考えて」
はい。
頷いた私は、確実にものすごい笑顔だったと思う。
そして、この部署に配属されて約一年半。
初めて仕事が楽しいと感じられ、それがまた嬉しくて、
仲の良い同僚とランチをした後、川澄先輩に短くお礼のメールを入れた。
『昨日の、自主トレ中のアイデア、最初のOKもらえました。
ありがとうございました。』
そして、その日の夕方。
帰り支度をしつつ携帯電話を見ると、そこにはメールの着信。
『そりゃ、良かったな。
じゃあ、ちゃんと企画に繋がったら、飯でも、おごってくれ。』
最初のコメントを投稿しよう!