別れと出会い

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別れと出会い

 朽木は上空から、しばらく居座った街を眺めていた。山に囲まれ、とてものどかな街だ。いたる所に綺麗な川が流れていて、泳いでいる魚や、飛んでくる鳥を観察しているだけでも飽きなかった。今の時期なら蝉の声を聴くこともできる。  なかなか悪くない街だった。朽木は少しだけ感慨深い想いでいたが、すぐに思い直して出発することにした。 「またね」
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