第2話 『現実』

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〇 あかりの実家(田舎) 後日 あかり 「ママ有ったよ、年賀状!」     階段を降りてくるあかり。     キッチンで料理するあかり母、ひなた(50)。 ひなた 「覚えてなかったの?」 あかり 「何で私、彼のこと、忘れちゃったんだろう・・・」      XXX      食卓で手紙を読むあかり、料理を運びながらひなた。 ひなた 「その手紙、どんなこと書いてある?」 あかり 「10年後何してるのか、元気なのかって・・・」 ひなた 「ママもママ友に聴いたんだけどね、真斗君お母さんがシングルマザーで、     結婚した相手が、学者か何かで、離島に行ったって」 あかり 「そうなのかな」 ひなた 「見つからなかってんでしょ?もう探すの止めたら?」 あかり 「いつかこの街に必ず帰るって・・」 ひなた 「あなたも帰るの?」 あかり 「・・・」 ひなた 「彼氏はなんて?結婚してくれるとか?」 あかり 「就職したばかりで、私のことなんて・・・」 ひなた 「結婚は早すぎよね、でも好きならそうしてもいいのよ」 あかり 「結婚かぁ・・、ママたちは何で離婚したの?今まで聞いたことなかったけど」
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