第2話 『現実』

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救急隊員「どこか痛いとこある?転んだ?」 老婆  「(うなずく)」 救急隊員「総合病院に行くけど良いですか?」     と、老婆を救急車に乗せ、サイレンとともに走り去る。 〇 総合病院 受付 その直後     窓口にあかり。 あかり 「あの、さっき運ばれたお婆さんなんですけど・・」 受付  「あぁ、今、処置中ですね、関係者の方ですか?お呼びしますね、そちらで     お待ち下さい」     ソファに座るあかり。      XXX     白衣の女性や診察に来た人々が、あかりの前を頻繁に行き交う。      XXX     若い男が受付に飛び込んで来る、受付と話をした後、あかりの隣に座る。     あかり、その男の顔をさり気なく覗く、目指し帽の下、その瞳に。 あかり 「(はっ)・・」     気を失って、ソファの前、床に倒れ込む。     騒然となる人々、駆けつける看護師。
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