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あかり 「(眼を細め)はぁ~、チェ」
こころ 「電話しましょうか?番号は?」
親指と小指で電話のポーズをするこころ。
老婆、携帯を取り出し操作する。
あかり 「それ電話かけるポーズ?、死んでるし・・・」
老婆 「(呼び出し音)・・(圏外通知)」
あかり、老婆の顔を覗き込む。
あかり 「繋がらない?」
こころ 「やっぱり、初詣中なんでしょ、彼女とかと」
あかり 「あぁ~送るよ・・ね!こうなったら面倒見ちゃいますよ」
老婆 「ダメだ、おらタクシーで帰る、呼んでくれ」
こころ 「今はタクシー捕まらないでしょ」
〇 道を走るあかりの車の中 その後
粉雪が降る農道、運転するあかりと助手席にこころ、後部席に老婆。
あかり 「あそこですよね、一軒家?」
こころ 「通りで、カーナビ出てこない訳だ」
あかり 「うぅ~」
老婆があかりの首を締めている。
老婆 「・・・ここでええよ」
あかり 「お婆ちゃん、首絞めないで・・」
こころ 「わぁ、お婆ちゃん」
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