第14章 試験結果

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ここで何回も攻撃を避けられ無駄に体力を消耗し次のレベルで終了っていうのが俺の前の慣れていない数人の流れだったが、俺の剣速はこのレベルでは避けられないようで全てヒットする。 八回くらい攻撃を当てると再びアナウンスが入った。 「一定のスコアに達しました。レベルがアップします。」 ブザーの音が鳴り人形が帯刀していた剣を抜く。このレベルの人形は攻撃をしてくるだけで避けはしないらしい。 俺の片手剣の戦い方はカウンターなのでやっと自分の戦闘ができると思った。のだが。 ビー 「測定終了。」 「あれっ。」 人形の攻撃を受け流して反撃していたらブザーが鳴って測定終了になってしまった。剣を合わせていた人形が身を引いて剣を納刀し初期定位置に戻っていく。困惑する俺に見ていたギルド員が少し笑いながら話しかけてきた。 「今攻撃を受けようとしたかい?」 「あっ、はい。」 「悪いんだけど、受け流しやパリィといった武器が触れ合うもののほとんどがヒットとしてカウントされてしまうんだ。もう一回やっていいからそれらは控えてくれ。」 「じゃあ準備ができたら教えてね。」とギルド員は戻っていった。 俺の片手剣戦闘の全てがこの試験に否定された。・・・・・・ちゃんとした攻撃も練習しなきゃなあ。
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