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そうして話していると遅れてリクとリーアが試験を終えて合流した。二人が最後だったようでレン先生が言っていたように評価用紙が回収されまたしばらく待機と言われた。
再び待ち時間となったので二人の結果はどうだったかと聞いてみたところリーアが笑いながら説明してくれた。
二人が振り分けられた中距離特殊エリアは1つの人形だけでリクが先に試験をしたらしい。初めはしっかり攻撃し回避もできていたという。ただレベル5のフェイントを使ったりする人形に翻弄され回避しかできなくなった。
必死に攻撃に当たるまいと回避する中、今ならいけると鎖で反撃にでたリクの攻撃を人形に綺麗に返され鎖が自分の足に巻き付いてしまった。両足を拘束されたリクはそのまま前のめりにコケて鼻血を出したらしい。
動けないリクはそのまま戦闘不能になるヒットを受け試験は終了、結果攻撃評価5回避評価6。担当とは別のギルド員から処置を受けリーアが終わるころに鼻血が止まったので一緒に合流する形になったらしい。
説明を聞いて俺たち三人は盛大に笑った、「痛かったんだからな。」と言いながら額にこぶができたと嘆くリクの額は確かに赤い。未だ傍にいたレン先生が溜息をつきながら酒場の店番に氷を貰いに行った。
リーアの方はまあまあだったらしい。リーアの獣種は動体視力がいいらしくレベル5までいったが5回ヒットを取られ回避評価は7、攻撃も銃で撃ったり剣に斬ったりしてそこそこ打ち込み攻撃評価6だそうだ。
そっちはと聞かれたので俺たち三人の話もした、リクに「クレアも変わらねえじゃねえか!」と笑われた。
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