第14章 試験結果

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「注目ー。」 レン先生の呼びかけが聞こえ声のした方を見る。レン先生とニニアさんからギルドカードの説明と今後の予定について話がされた。 「ギルドカードの裏面には昇格試験を受けるためのポイントや条件、ギルドポイントが記載されているよ。ギルドポイントは貯まり次第使用可能だけど、昇格試験は授業で三回依頼をこなしてかららしい。またその時になったら説明するけれど勝手に昇格試験を受けることはできないから覚えておいてね。」 「今朝伝えた通り来週全部使って一回目の依頼をこなしてもらう。喜べお前ら全て討伐依頼だ。明日から魔獣についての座学と実技を行う。換金できるものや討伐の証を剥ぎとる練習もしてもらうから覚悟しとけ。」 初依頼や初討伐に歓喜する声や剥ぎとりの練習と聞いて悲鳴を上げる声が聞こえてくる。 「静かにーまだ話は続くぞ。休み前にまたここに来て受ける依頼を選んで受注してもらう。近いものでも隣街まで行ってもらうから休日二日の間に準備をしっかりしておくこと、野営だからな。野営についての授業をもう一度受けたいやつは明日から今週中、授業後に特別授業を開くから参加しろよ。」 「野営の授業、受けようかな・・・・・・。」と呟くユーリスにリクが任せろと肩に手を乗せている。俺とリクは依頼を受ければ大体野営するから慣れている、一度やった授業のようだし何となくわかっていれば後はその時二人で教えればいい。そうユーリスに伝えると「じゃあ頼む。」と返って来た。 それからギルドカードに魔力を流して基本的に名前以外は見えないようにとかカードケースを買ってしまっておけよとか基本的な説明をした。 質問を受けつけニニアさんが「じゃあまた週末!」と挨拶をして俺たち生徒はギルドから出て学園へ帰る道を進んだ。
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