【パシフィック・リム アップライジング】

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なにより空が綺麗だった。夜でもなく、荒天でもなく、海中でもない。真上に登った太陽の下、人の作った文明の都で、巨大なロボットと怪獣が徒党を組ながら戦う。その中で明かされる敵の秘密兵器、こちらの必殺アイテム、シナリオに掛かる黒幕とその狙い。  そして最終決戦の地、東京にてわたしは唐突に理解しました。  こいつぁロボットじゃねぇ……特撮ヒーロー戦隊映画(巨大ロボット)だ!!!、と。  怪獣映画としてのオマージュ、ロボット映画としてのオマージュ。それらを前作でやりきったと判断したらしいスティーブン監督は、こうもあっさりと我々の予想を裏切りその上を行っててみせた。こればかりは、さしもの俺たちトトロとは違うぶっ飛んだボンクラだ!!  その上で、人間ドラマが全くの希薄かというと、そうでもないわけで。言ってしまえばその流れ自体はテンプレなのだけれど、要所を脱臼させながら演出で説明するという、分かりやすくて撮りにくい手法を採用したスティーブン監督。
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