【神の時代とは】

3/6
前へ
/14ページ
次へ
━━MGS3に曰く、シャゴホッドが悪魔の兵器である由縁。固定砲台を脱却し、ある程度の滑走があれば地球上の何処からでも核をぶち込むことが可能な兵器。 熱核戦争の末端は、こうして存在していた。ただ一つのセンスによって、人類社会は脆くも崩れ去る。 それを描く、描き続けるプロデューサーの存在。それはある意味天祐であり、ただ真摯な眼差しでもある。 神が死んだかどうかはさておき、ここに実物の「神の力」があるわけだ。その恐怖を刷り込まれ、その狂気を突き合わせる様は互いの国を疲弊させ、収束させる。 維持費だけでも莫大なそれを、大国同士は嬉々として手放した。けれどそれでも、いやそれだからこそ、世界は発狂を決め込んだ。 非対称戦争の恐怖は、いまや世界規模だ。何処で何時、誰が何を仕掛けるか分かったものではない巷。まるで正気の、沙汰の外。 その根元たるは何か。民族的な抑圧か、政治的な軋轢か。地政学にもとる遺恨もあるだろう。 しかして、その根元にはとある「情報」がある。歴史という情報、コンテクストとして憚る「憎悪」という情報。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加