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21世紀はデジタルで読み解ける。そう言ったのは、とあるアメコミ映画のいちキャラクターだ。それは無制限の選択を有限とし、ひとの意識の裡に根差す。
あらゆる行動をパタン化し━━ともすれば人間性を規定する。そして、それを今世紀初頭に読み取った作品がある。
メタルギア・ソリッドは遺伝子の物語だ。閉じられた核施設、そこに起こるクーデター。しかしその舞台こそは、全くの自然物が織り成す。
ひとの中には潜む自然物、それはつまり人間として設計図であり、ヒトゲノムの可能性だ。そしてこれが、人類社会に在来する要素となる風景。
メタルギア・ソリッド2は、そこから更に駒を進める。遺伝子という根っこ「情報」を分解した先、ミームという、ひとの作り出す模倣遺伝子の有り様を規定し、その上限を知らしめる物語。
これらはつまり、21世紀を牽引するコンテンツだ。その間に情報を介在させることにより、全方位管理社会の実現を描く。
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