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「やっと完成したわ。
手伝ってくれてありがとう」
私は私の足の型を取って作ったチョコレートを、両手に1本ずつ持って友人に礼を言った。
「チョット時間が掛かったけど出来上がったね。
で、それ誰に渡すの?
ムフフフフ
私の知らない内に彼氏が出来たのかな?」
「………………」
「え!?
今、変態教師の名前が聞こえたんだけど、空耳だよね?」
「ウウン
聞き間違いじゃない。
先生に渡したいの」
「チョ、チョットまて!」
彼女は私の額に手を当てる。
「熱は…………無いな。
熱が無いって事は。
あの変態教師に脅されたのか?
あいつあんたの足に執心だったから」
「違うの!
ああなってしまったのは、私のせいなの。
最初から話すから聞いてくれる?」
「あんたのせい?
ウン、聞くわ」
「私、あなたが転校して来る少し前まで苛められていたの」
「苛め!?
だ、誰に苛められていたの?」
「全部話すから黙ってて」
「あ、ごめん」
「中学から陸上を始めて、中学の先生とかに才能があるから設備の整った高校に行くと良いって、勧められたわ。
それで、外部入学になるけど設備が整っていて、多数の運動部員が大学に推薦入学しているうちの高校を選び入学。
直ぐに陸上部に入部したのだけど、陸上部の部長をしていた先輩に目をつけられて、先輩自身には苛められなかったけど、その取り巻きの人達に苛められた」
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