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「へっ?」
「……あほっぽい声出すな、イラつくから。」
…ちょ、…え、イラつく…?
「…………あといちいち傷付いた顔すんな、腹立つから。」
いや…余計傷付くんですけど……俺どんだけシュウのストライクゾーンから外れてるの…。
「…銀髪がそんなに珍しいか?」
「いや……まぁ、珍しいかって聞かれたら珍しいよそりゃ。」
そうなんだけど、問題はそこじゃない。
顔立ちはかなり大人っぽくなってたけど、似ていた。俺の、僕の…トラウマを植え付けた男。
「……気にすんな、なんかあったら俺が殴ってやる。」
……ああ、守るんじゃなくて倒すと、実にシュウらしい。まだ出会って一時間も経ってないけど。
「……ん、そういやお前鍵持ってんの?」
「え?あぁ、なんか担任に渡されたのなら…」
「…310室か、まあまあいい部屋なんじゃね。」
「日当たり良いとか?」
「…日当たり悪くて寝るのに最適なんだよ。」
…おっと。
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