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「そう…ありがとうエドガー。」
アーネストは素直に礼を言って、花が咲いたように笑った。
熱の所為でいつもより紅みの増した頬が、幼さを引き立てる。
「でも君が花なんて珍しいね。なんでジャスミンなの?」
それは、と一瞬開いた口をつぐんでからエドガーはアーネストのベッドに腰掛ける。
「ジャスミンの花言葉はね、『愛嬌』『清純』『素直』なんだよ。まさしく君にぴったりじゃないか。」
思い掛けない返答に、アーネストは思わず顔を赤らめる。
「そ、そんなことないよ…!」
もごもごと反論の言葉を探す。
耳まで真っ赤になって、可愛いやつだ。
エドガーはぷっと吹き出し、アーネストの頭をくしゃくしゃと撫でた。
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