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色んな出来事を経て、俺――追川和希は、サークルの先輩である小柴満留先輩と付き合う事になった。
ちなみに、女の子みたいな名前だけど、満留さんは男だ。
まぁ……女の子と間違えるほどじゃないけど、可愛い顔をしているのは確かだ。
でも、贔屓目で見てる恋人の俺からすると、もの凄く可愛いけどね。
それに顔だけじゃなくて、満留さんの場合は、発言とか行動とか……もう、全てが可愛い。
「和希、お酒は?」
「あ、満留さん……ここにどうぞ」
付き合った日、俺の家にそのまま泊まった事もあって、恋人になってから満留さんは、頻繁に俺の家に来るようになった。
今日だって、お互いに明日は午後からの講義だから、このまま泊まってく予定だ。
そして今は、二人でまったりと映画鑑賞をするべく、お酒とおつまみを用意している所だ。
準備し終えて、お互いにベッドの淵を背もたれにして座ると、部屋を暗くしてから借りてきたDVDの再生が始まった。
今回借りてきたのは、ヒューマンドラマ物だった。
普段、あまり好んでは見ない類だったけど、映画館で上映中の時、話題になっていた作品だったので、とりあえず借りて見てみることにした。
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