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「あなた、トリュフっていうのね!」
ああ、そうだとも
私の名前はトリュフ
チョコレートの中のチョコレートだ
「こらっ!ダメでしょ、ガラスを手で触っちゃ」
連日、このように私を見に来ては母親に連れて帰られている
少女よ… そんな目で見ないでおくれ
私にはどうすることもできないのだ
少女よ…もし私を食べるのが君ならどんなに幸せだろうか
その小さな口で…舌で私を包み
できるだけ長く味わおうとゆっくりと舌を動かし
だんだん唾液と交ざる私の体
その心地よい体温を感じる…そしたら私はその柔らかい感覚に身を溶かされるに違いない
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