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「やったー!お母さんありがとう」
そう言って私を大事に抱きしめるのはあの少女だ
今日はバレンタインデー
なるほど…私の願いは叶えられたのか
少女と一緒に自宅に来た私は晩御飯の後に食べられるらしく、冷蔵庫に保管された
今すぐにでも少女と一つになりたいが待つのも悪くない
ガチャ 「おっチョコレートだ」
むっ、なんだ貴様は…
少女の兄だろう少年が帰ってきたらしく、ジュースを飲もうと冷蔵庫を開けた時に私を見つけたようだ
「うーん…このチョコレート食べでもいいのかな」
何だとっ!っ止めろ!汚い手で私を触るな
ちょっ、そんな乱暴な持ち方したらダメだって
あぁ…私はこれに食べられるのか
短い人生だったが仕方ない
少女よ、すまない
「ちょっとお兄ちゃん!それ私のチョコレート」
どうやら、天は私たちに味方をしたようだ
やはり、私は君に食べられる運命なのだ
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