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次の衣装は白いワンピース。レースの襟がついていて可愛い。襟の中心には赤いリボン、赤いベレー帽に赤い靴。
光沢のあるオフホワイトの柔らかい素材の上着を着るとオシャレな感じになる。
まるでパリジェンヌのよう。
母の勧める可もなく不可もない服を着ていた私には、すべてが新鮮で華やいだ気持ちになる。
脱いだ服をハンガーに丁寧に掛けて片手に持ってスクリーンから出ると、先程の女の子はいなくてユキさんと店長が待っていた。
「可愛い、思った通りだ。」
「レイちゃんはどんどん化けるわね。ピュアな感じが凄くいい。国籍不明で神秘的な少女って感じ。」
「な、妖精みたいだろ。翠川は取ってレイだけで売ったらどうかな?」
「いいですね、謎な感じにした方がいいかも。」
「レイだけですか?ユーレイって言われないですか?」
以前、千晶たちにお化けお化けとからかわれたことを思い出した。
「ははは、面白いこと言うわね。定着するまではいろいろ言われるかも知れないけど、最初だけよ。いいと思うわよ。」
「俺もそう思う。島田さんに言っとくよ。さ、レイちゃんここ座って、メイクを少し変えるよ。」
「はい。」
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