第1章

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放課後… 七海は部活の友達に体調が悪くて休むことを告げに行き、ショップで合流する。 千晶たちと先に学校を出てショップに向かった。 最近は毎日のようにショップに顔を出し、店長と雑談やファッションやメイクのアドバイスをしてもらっている。 コスメも少しずつ買い揃え、休日は自分で薄くメイクをするようになった。 千晶たちはもちろん学校でも堂々とメイクをしてくるけど、それほど注意はされないらしい。 私はまだそこまでの度胸がないから休みの日だけだ。 そういえば高村くんと付き合ってるとき、玲子さんに化粧をしないように言われた。 メイクしてることを知ったら、玲子さんにダメ出しされるだろうななんてお店のディスプレイを見ながら口許を緩ませた。 「夕貴ちゃんなに考えてたの?顔がニヤけてたよ。」 「ヒャッ、店長いつから見てたんですか?」 さっきまで千晶たちと奥で話していた店長の急な出現に、ドキッと胸が跳ねた。
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