第4章 初陣

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「流石に2人では無茶な話では無いでしょうか?」 リリィが心配をしてくれたのか、口を開く。 僕のことを本当に心配してくれているのだろうが、僕はその優しさが心から痛かった。 「いや、これは決定事項だ、異論は認めん」 「僕達は何をすればいいんですか?」 これ以上引き伸ばしても、時間の無駄になるだけだ。 任務は僕一人でこなせばいいだけの話だ。 リリィが何かを言いたげに僕の方を見て、目が合う。 僕はすぐに逸らした、全てを見られそうな気持ちになったのだ、僕の奥底を。 「ルノア連邦がシグニアを攻めている、まぁ、耳にはしているだろうが」 地図を指差しながら、僕等の方を見る。 そして何か踏ん切りの付いたように頷き、 「お前等が後ろから攻めろ」 作戦があまりに適当すぎる、これで総司令官なの? そんな僕の気持ちが伝わったかどうかは分からないが、 「お前等に任せるという事だ、ちなみに部隊の名目上の隊長はリリィだか、指揮は優に任せる」 「分かった」
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