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「流石に2人では無茶な話では無いでしょうか?」
リリィが心配をしてくれたのか、口を開く。
僕のことを本当に心配してくれているのだろうが、僕はその優しさが心から痛かった。
「いや、これは決定事項だ、異論は認めん」
「僕達は何をすればいいんですか?」
これ以上引き伸ばしても、時間の無駄になるだけだ。
任務は僕一人でこなせばいいだけの話だ。
リリィが何かを言いたげに僕の方を見て、目が合う。
僕はすぐに逸らした、全てを見られそうな気持ちになったのだ、僕の奥底を。
「ルノア連邦がシグニアを攻めている、まぁ、耳にはしているだろうが」
地図を指差しながら、僕等の方を見る。
そして何か踏ん切りの付いたように頷き、
「お前等が後ろから攻めろ」
作戦があまりに適当すぎる、これで総司令官なの?
そんな僕の気持ちが伝わったかどうかは分からないが、
「お前等に任せるという事だ、ちなみに部隊の名目上の隊長はリリィだか、指揮は優に任せる」
「分かった」
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